2017-08-17

私人







「私人」
「もしも芸術が何かを教えてくれるとすればそれはまさに、人間存在の私的性格でしょう。(略)人間を社会的動物から個人へと変身させるのです」
「多くのものは他人と分かち合うことができます。しかし、詩を他人と分かち合うことはできません。芸術全般、特に文学、そしてとりわけ詩は人間に一対一で話しかけ、仲介者ぬきで人間と直接の関係を結びます」
(私人ーーヨシフ・ブロツキー)
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最近、良いなと思った数行の文がロシア関連だったりする。この前のシャネル5番の調香師の話もたった数行で面白いと思ったら、ロシアだった。(調香師の話はfacebookのみ投稿)


諸行無常




画像元:Wikipedia


「諸行無常」
金閣寺放火事件(1950年)
三島由紀夫「金閣寺」と水上勉の「五番町夕霧楼」がこれをモチーフとして小説となっている。
犯人、林承賢と接触があったのは水上のほうらしいが有名なのは三島のほうである。
●自身の障がいと生い立ちに対して光輝く金閣寺に怒りを感じて燃やしたというのが三島。
●仏教(臨済宗相国寺派)として堕落した鹿苑寺(金閣寺)に相反して輝く金閣寺に怒りを感じて燃やしたというのが水上。
事実は両方だったりする。 障がいが故に、鹿苑寺では苛められ、ヒエラルキー構造から出世が見込めないことに絶望して燃やしたという。
今まであんまり金閣寺炎上っていうのに興味を持ったことがなかったけれども、確かにこの時代とタイミングで金閣寺を燃やすというのは、まさしく
「事実は小説よりも奇なり」であり、小説オリジナルだったら凄いなと思った。恐らく現代で同じ障がいがある人が似たような怒りで燃やしても話としてはもう面白くもないのかもしれないし、現代人を使って炎で怒りを表現というのも、単なる迷惑行為であり稚拙になりやすい。


吃音症の人が声をあげたように思われる金閣寺炎上は、現代人の私にとっては「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きなり」を意図的ではなくても表したように思えてしまう。
この時代とは違って、飢えも知らず裕福だからなのか、それとも別の貧しさを知っているからか。
祇園精舎とはインドにある寺院のことで、その鐘の音なんてものは日本には聞こえないが、この炎上は教えに沿ったように声となり、諸行無常となって響いている。

(私は平家物語とか、三島あたりは不案内ですけれどもね。犯罪を肯定しているわけじゃありません)

2017-08-12

info




 最近、ブログやInstagramをマメに更新するようになりました。ブログの更新頻度は、マメとは言っても、やや低めではありますがこれからも宜しくお願いします。

Instagramは更新したジャンルによって、投稿するごとにお勧めユーザーの表示が変わって面白いですね。おしゃれ関係のを投稿したら、モデルさんみたいな綺麗な人とかお洒落な人のアカウントが見れて面白かったです。これも流行っている理由の一つなのかなと。





鏡月 玖璃子













memo 08/12









聞いた話ですが、
"ある日、近所の男性が突然やってきて、一冊の外国人作家の本を紹介した。その後に近所の男は自殺をし、自分はその残された本の翻訳家になった"というエピソードがあって、興味がありながらも放置してしまったので誰だったのか思い出せない。確かバタイユの翻訳者だったと思うし、情報元に聞き直したら、「バタイユの翻訳者だったかな? あとがきに書いてあった気がしたけど」なんて言うのね。
やっぱりバタイユの翻訳者なのかな。もしくはバタイユの本の解説でも書いた人か。
お互いウロ覚え状態で、もう一度その本を探すことになった。
とりあえず探してみます。 
誰かご存知の方はお知らせください。



と、2017年1月にfacebookに投稿し、最近になってこれが誰なのかを見つけた。

やはり、バタイユの翻訳者・研究者の「酒井 健」さんですね。
詳細が分かったので簡単に説明しますと、突然現れた近所の人ではなくて酒井さんの友人のようですね。家に遊びにくるほどの仲で、ハイデガーに精通していたようですが、変わり者で中古のピアノを自分で調律しなおして気分の赴くまま奇妙な音階の楽器を奏でていたそうですね。
それで、ある夜にこの友人が酒井さんに「君にぴったりだ」と、
バタイユの「内的体験」を持ってきたそうですね。
その友人は酒井さんにバタイユを紹介してから一年あまりでこの世を去ります。死因は自殺なのかもしれない・・・・・・確定ではない、そんな感じですね。酒井さんは、それからバタイユ受容への道を行くわけです。(一旦はバタイユの混乱から遠ざかろうとしたけど、段々「感性的体験」によって近づいていく)
中古のピアノを自分で調律しなおして、おそらく音も整ってない状態で、
「気分の赴くまま」というところは数学者の「岡潔」みたいで面白いですね。
実は以前の投稿よりもバタイユは色々知りましてね、語れるほどでもないのですけど、シュルレアリスム自体は十代の頃に思い出があります。
またいつか、その話でもしようかな。


(ちくま新書・バタイユ入門 酒井 健)

(この記事はfacebookに投稿したものを纏めています)